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最近本当に多い相談事です、メールで、電話で、掲示板へと、同じような失敗事例が相次いでいます。
そこで今回は、少し解説したいと思います。
まず、相談内容は、
「パーマをかけたのですがチリチリボサボサになった、ビビリです。」
よくよくお聞きすると、縮毛矯正している髪に普通のパーマをかけたそうです。
ハイッ、そうなります、それはひどく傷んだビビリとはまた違います。
縮毛矯正の矯正力が解除されて、隠れていた傷み感、くせ毛が表面化したのです。もちろん濡れた状態ではそれなりにカールは出るでしょうが乾くにしたがってちりちりボサボサになってきます。
これは、ごくごく当たり前の現象なのですね。
では、理解しやすいように、解説しますね。
ストレート技法には、薬品だけで処理する、昔からのストレートパーマというのが有りますよね、くせを伸ばす矯正力はありません、濡れている時はまっすぐですが、乾くと傷み感、くせ毛が出てきます。
それに比べ縮毛矯正は、必ず、アイロン、ブロー法と呼ばれる、熱を加え乾燥させます。このドライ法の部分が矯正力に関係してくるのですね。
そう、言うなれば、形状記憶ストレートです。乾かす事でよりストレート感が出るのです。
はい、ココまで理解してもらいました。
次にカールを出すパーマ、
これも従来からある普通のパーマ、1液、2液と薬剤のみで処理していきます。くせ毛の人とか傷んでいる髪の人は、乾かすとパーマが伸びたり、癖が出てきたり、傷み感が出たりします
それに比べ最近では定番化しているドライパーマと呼ばれる、デジタルパーマ、エアーウェーブ、カールアイロンを使うコテパーマ、熱を加え完全に乾かすパーマ、コレが形状記憶パーマです、
注:(デジタルパーマと称して機械は使いますが、温熱機して利用する乾かさない技法、これはドライパーマではありませんホットパーマと呼ばれる部類です)
もう分かりましたね?
ストレートパーマと普通のパーマは同じ理論です、ウエット状態のまま、まっすぐして2液(固定)処理をするか、ロッドに巻いてカール状態で固定処理をするかの違いだけです、それぞれ形状記憶力は弱いです。
それに比べて縮毛矯正とデジタルパーマ、コテパーマなどは同じドライパーマです、まっすぐ【乾かして】固定するか、カール状態に【乾かして】固定するかの違いです。コレが形状記憶パーマです
この様に理論的な明らかな違いがありますね。
では、最初の問題に戻ります。
縮毛矯正された髪に、パーマ液をのせた時点で、矯正は解除されます。ただのパーマになってしまいます。くせ毛の方はチリチリくせ毛が出てきます、傷んでいる髪は乾くとチリチリが出ます。ごくごく当たり前の現象なのです。
そうならないためにも縮毛矯正している方はドライパーマの部類を選択してください。コレこそ縮毛矯正のカール版ですね。
失敗したと言うのは、
技術の問題ではないのです、理論の問題ですね、
どんなに優秀な美容師がやっても
失敗の確率はぐんと上がると言う事ですよ。