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ヘアークリニック髪風船:内野
髪を傷めないで艶カラーをする方法、
美容技術の中で最も自分でされている事でもあります。そう、意外と技術は簡単、だって、塗るだけです。しかし意外とヘアカラーの事、間違って理解している事が多いんですね。髪風船には毎日たくさんの髪の傷みでのお悩み相談が舞い込みます。そのほとんどに、ヘアカラーが原因になっている場合が多いという事なんです。でも心配いりません。その為に今日の記事はあります、艶カラーを目指して・・・
これを読まずにセルフカラーしないほうがいいでしょう。
もし以下の記事を読んで面倒無理だと思うなら美容室に頼むべきです。しかし今後もセルフカラーを続けたいと考えるなら長い記事ですが是非お付き合いください。必ずあなたの髪がきれいになる事を保証します。
では行きますよ。
どうして美容室のヘアカラーが高いのでしょうか?
それは、特別カラー剤が良いわけでもありません。カラー剤の違いではなく、単純に技術(理論)の違いです、でも、たいした技術ではありません、根元(新生部)と既染部の塗りわけです、それに根元と既染部のカラー剤の違いです。これが全てと言っても良いでしょう。
それを全く無視しているのが、市販泡カラーのシステムですね。または根元も既染部分もいっぺんに染めるやり方、これでは間違いなく毛先は傷んでいきます。この状況で縮毛矯正でもかけるなら、ビビリ毛?さらに毛先は真っ黒!なぜそうなるのかしっかり理解してくださいね。
ヘアカラーをするうえで絶対に理解しないといけない事は、
まず、ヘアカラーには大きく分けて
●色を付けるだけのカラー剤(ヘナ、ヘアマニュキア、カラートリートメントなど)と
●1液、2液を混ぜて染める一般的なヘアカラーがあります。
一般的なヘアカラー(白髪染)の成分は、1液色素とアルカリ、2液は過酸化水素水、これを混ぜるわけですけど、
ついでにブリーチ剤の説明もしましょう。これは1液アルカリと、2液は過酸化水素水を混ぜたものです。
もうお分かりですね、白髪染もブリーチ剤に色素を混ぜただけです。しっかり理解してもらいたい事は、髪の明るさを出すのは全てブリーチによるもので、そしてこのブリーチが髪を傷めます。
ここは大事ですのでもう一度言います。明るさを出すのは色ではなくブリーチの仕事、そしてこのブリーチの度合いと髪の傷みは比例します。白髪染なんかは毎月する人が大半です。毎月ブリーチしているんですよ。考えただけでも怖いですね。もちろん綺麗に染まって明るさを出す、持ちも良い、これが一般ヘアカラーの長所です。正直、白髪染には欠かせません。他にも前出のヘナ、カラートリートメント、ヘアマニュキア・・・いろいろありますが全て染まりは悪いし明るさは全く出ません。長所は傷まない事こういったカラー剤の特徴はしっかり理解してください。
アナタはカラーに何を求めますか?
真っ黒なカラーはいやでしょ?
ある程度の明るさもほしいでしょ?
しっかり染まった方が良いでしょ?
長持ちした方が良いでしょ?
髪を傷めたくはないでしょ?
たぶんほとんどの方が上記のような事を希望するでしょう。
では、さらに解説していきます・・・大丈夫ですか付いて来ています?
この場合も必ず、根元(新生部分)と既染部分(過去に染めたところ)の塗りわけを考えないといけません。まず、しっかり染まり明るさもほしい、長持ちさせたい、これを可能にするのは一般ヘアカラーしかない事は上記で説明しました。また、カラーしていて根元が延びている状態を仮定した場合、現状の髪の傷みは、根元は傷みはありません、しかし毛先になればなるほど過去に何度となくカラーだパーマだとされているはずですから、傷みも激しいでしょう。これが髪の状況です。
だとすれば
根元は刺激があったとしても、良く染まり持ちの良い一般的カラー剤を選択。(望む明るさカラー剤)
しかし
毛先の方は絶対同じカラー剤は使ってはいけません。毛先の状況は傷みがある、過去に染めた色素が残っているという状況です。
当然傷みにくいカラーを選択する、それはブリーチを起こさないように(2液の過酸化水素水濃度を極端に落とすなどの工夫)または傷まないようにカラートリートメントなどを利用する。それと考えるべきは、過去の色素が残っているという事、根元と同じような色素を載せると色素重合(色が重なって)を起こし真っ黒になります。よって、明るめのカラートリートメントを利用したり、色素濃度を落としたりの工夫が要ります。
いかがですか?
カラーは他の技術と違って素人でもできるような技術である事は確かです。塗るだけの技術ですから。しかし、理論はしっかり理解しておかないと真っ黒になった、髪が酷く傷んだ、縮毛矯正したらビビリ毛になったなんて事につながります。なぜこんなこと書くのかと言うと、カラーの質問される方の大半は基本的な事を理解していない方が多いという事なんですね。
例えば、当方でも発売しているカラーバター(カラートリートメント)の質問
>髪を明るくしたいのですが、ライトブラウンかイエローで染めると明るくなりますか?
>ディープブラウンで全体染めたが、全体黒くなった、でも根元の白髪は染まらなかった。
もうお分かりですね。上記の理論が理解出来たら、間違いに気づくと思います。
黒髪部分にイエローでもライトブラウンでも色素をくっつければ、今以上暗くなります(色素重合)明るさは全く求められません。明るくするのはブリーチの仕事です。カラーバターで根元の白髪を染める時はアルカリを混ぜたりブラックを混ぜたりしないといけません、もちろん明るさを求める事はできません、これも根元だけの剤です、毛先は明るい色を選択しないといけません。この様に根元と毛先は条件が違うので、必ず対処を変えるという事です。この方法をリタッチ法と言いますが、これは絶対的に必要な知識です。
しかしあまりに難しいと思っている人もいるでしょう。そこで、消費者の味方、髪風船としては市販品カラー剤を使っている方に4つほどアドバイスさせていただきます。
4つのポイントとは、、、
1 前処理、傷んだところを保護する
2 根元とすでに染まっている部分の薬品をかえる(またはその状態を作り出す)
3 カラー剤でアルカリに傾いた毛髪を弱酸性(髪の等電点)に戻す、
4 残存過酸化水素水の完全除去
いかがですか?今まで2番について詳しく触れてきましたが理解してもらいました?根本はしっかり希望通りに染める、毛先既染部はブリーチを起こさない工夫をするという事ですね。
本格的なツヤカラー、ダメージが少ないホームカラーが希望の方は、1~4をしっかり勉強してやってください。並みの美容室よりトリートメント効果は高くなります。(技術的な事は別として)特に1.3.4は誰にでもできます、それでいてほとんどの人がやってない事です。
P.S.
もっと具体的に画像も付けてノンダメージ艶カラーを解説しています。
↓
https://kf-shop.ocnk.net/page/9