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From:内野
前記事からの続きです。(ヘアカラーするうえで絶対に理解してもらいたい事)
黒く染めた髪を明るくしたい、なんて事も多いと思います。これもやはりよく理解されていない内容かと思います。
脱染と脱色(ブリーチ)の違い、
これは美容師ですら、その使い分けをしていないのが現状です。もちろん言葉の意味は理解しているでしょうが薬剤的な使い分けはしていないのが現状です。簡単に言うと通常のブリーチ剤より強い脱色脱染剤と称する剤で脱染しているという事です。脱染は出来ます、しかしそれ以上にブリーチ(髪のメラニン色素の破壊)もしているという事ですね。
技術的にはヘアカラーより簡単です。要は全体素早く塗って荒櫛で充分に梳かして斑がないようにして時間放置。これだけです。しかし前回のヘアカラーの説明同様理論をしっかり理解しないといけません。例えば脱染と脱色の違い、髪が持つメラニン色素への作用と人工的なヘアカラーの色素への作用違いなど、、、etc
そんな違いをしっかり理解しないと、脱染できずに脱色だけが進む、髪の表面上の明るさは出なくて髪はボロボロに傷んでいくなど取り返しのつかない事にもなります。明るく染める事、脱色する事、脱染する事、何が違うの???
そんな疑問質問にお答えしましょう。(Q&A)
その前に脱色剤脱染剤の種類
●脱色→ブリーチ剤
●一般的な脱染剤(アルカリ配合)→脱染剤+ハイブリーチ剤
●当店扱いの酸性脱染剤(アシッドカラーオフ)→脱染剤
このように分かれていますが、以下脱染剤と表現しているのはアシッドカラーオフを指しています。
質問
髪が白髪染めで真っ黒になってしまい、市販の弱め?のブリーチ剤でも色が抜けずに困っています。 ブリーチ剤を使うと頭皮が痛い、ネットでアシットカラーオフにたどり着いたのですが、自宅で素人でも上手くできるものでしょうか?
また、髪の色を抜いた後、ヘアカラーをすぐにしても大丈夫ですか?もう失敗をしたくないので、、、
回答
1液と2液を混ぜるタイプの一般ヘアカラーなら脱染剤(アシッドカラーオフ)で問題なく抜けます。自分でも出来ます。全体にたっぷり目に素早く塗って荒櫛で良く梳かします。これで10分〜20分くらい様子見て明るくなり始めたらシャンプーです。ちなみにブリーチ剤は髪自体のメラニン色素を金髪にしているだけで、人工的に染め付けたカラー色素には反応しません、自髪がブリーチで傷むだけになりますので止めましょう。脱染後、色変えなどヘアカラーもすぐに出来ますよ。
質問:
カラーチェンジをしたくて色々探してたところアシッドカラーオフを見つけました。傷みにくいブリーチのようなものという解釈で良いのでしょうか??カラーチェンジにも使える、とありますが実験では白髪を黒染めしたら少し色が抜け明るくなるという様な内容ですよね??今私は暗めの茶髪にしているのですが、染めたい色にするには一旦明るい色にしてからではないとうまく色が入らないです。その場合、髪を明るくしたい目的でブリーチのように使えるのでしょうか??
回答
まず理解してもらいたい事は、ブリーチ(脱色)とは髪が持っているメラニン色素を分解して髪を明るくするものです。アシッドカラーオフは脱染料剤で人工的に染めた色素(カラー剤など)を取るものです。
>実験では白髪を黒染めしたら少し色が抜け明るくなるという様な内容ですよね??
そうです、染めた色を抜いて明るくしています。これはブリーチとは違います。
>今私は暗めの茶髪にしているのですが、染めたい色にするには一旦明るい色にしてからではないとうまく色が入らないです。
まったくその通りですね、その為に一旦脱染してから(ブリーチではないです)染め直すという事になると思います。
・・・・・・・・・
以上2例参考にさせていただきましたが、理解してもらいました?
明るくする事の意味合い、ブリーチと脱染は作用する対象が違うなどなどしっかり理解する事が大事ですね。
言葉だけではなかなか理解できない?だったらこちらはいかがでしょう。
これは実験画像付きでより詳しく解説しています。
本当に怖い、脱染と脱色の違い
↓
https://www.kamifu-sen.com/mt/dassen.html
黒く染めた髪を明るくしたい、
それは脱染と脱色(ブリーチ)の違いを理解する事、
髪が持つメラニン色素への作用(脱色)
人工的なヘアカラー色素への作用(脱染)
そんな違いをしっかり理解しないと脱染できずに脱色だけが進む、髪の表面上の明るさは出なくて髪はボロボロに傷んでいくなど取り返しのつかない事にも・・・。
明るく染める事、脱色する事、脱染する事、何が違うの???
な~んて、意味不明なこと書いていますが、少しは理解してもらいました?
では、もう少し具体的な質問が来ていますのでシェアさせてもらいましょう。
>白髪染めで茶髪にしていた場合アシッドカラーオフを使えば脱染されて元の白髪の髪色に近くなるから明るくなる...という理解で宜しいでしょうか??
この場合はすでにブリーチされていで本来の白黒の髪ではないです白髪に戻るのではなく染めた色素が薄くなって明るいカラーで染めた状況になります、
>元が黒髪をカラー剤で茶髪にしていた場合、カラー剤が脱染されて元の髪色...つまり黒に近くなるから、明るくなる訳では無いということでしょうか??
これも上記と同じ考え方で、もうすでに元の黒髪は存在しません。ブリーチされた茶髪です。今入れている色素が半分ほど取れて、よりブリーチ毛に近い状況になるという事です。カラー剤はブリーチ剤です。そこに色素を入れている、たとえ真っ黒の白髪染さえ自髪はブリーチされて茶髪。もう一度言います、白髪染はブリーチ剤、そこに黒い色素を入れているだけです。
これらはほんの1例です、染めるとは色をくっつける事だと理解している向きが本当に多いです。染めるとはブリーチと色素吸着が同時に起きている事と理解する事が大事です。もちろんご存じのように色素をくっつけるだけの剤も多くあります。ヘアマニュキア、ヘナ、カラートリートメントなど沢山あります。これらは一切明るさを出す事はできません。黒髪に黄色を入れても黒です。
前記事から何度となく同じ内容を解説していますが、ヘアカラーは技術ではなく理論です、現実的に セルフカラーは必要でしょう。だからこそ理論はしっかり理解してください。理論だけならプロも素人も関係ありません。
いかがですか?これであなたもプロ並みの知識を得ました。美容師の上手下手さも見えてきます。予防策も理解できます。
もう一度言わせてください。
毛髪強度を落とす最も危険な技術が一般的なヘアカラーです。どうすれば髪を傷みにくくするようにできるか?
答えは見つかりました?
これ以上の具体策は髪風船へお尋ねください。
↓
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