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From:内野
デジタルパーマと称されるものをかけられた方で、これがデジパーマ?と感じた方いらっしゃいません?
例えば濡れた状態でカールがきれいだが乾くとウエーブが出てくれない。デジパーマかけたが、どうも思うようにならない、と言う相談が多いのです。
もちろん、デジタルパーマをかけたからといってもデザイン、髪の状態によっては、それなりの手入れは必要です。でも今回指摘したいのはそれとは違うのです。デジタルパーマという名称はメーカーが言ったもので、今ではこの名称が一人歩きしているようです、(理論上)形状記憶パーマ、前処理還元ドライパーマというのが正確な呼び方かもしれません。
デジタルパーマとはデジタル機器を使ったパーマですが、残念な事に美容師自体が機器を使った(保温機として)ホット系(ウェット系)パーマをデジタルパーマ(形状記憶パーマと謳う事が多いのです。しかし、ウェットパーマ(ホット系)とドライパーマには大きな違いが出てきます。
デジタルパーマの機械を使っても、、、その工程で完全乾燥させる為に使っているか、熱を入れるための機器として使っているかで大きく結果は違います。
では、具体的にお客様の質問から見てみましょう。
>親身になって、1年かけて髪を大事に伸ばしてくれた信頼出来る美容師さんなんですが、パーマは〇〇ールというものが髪が傷みにくいと言われて、そのデジタルパーマをあてていますが、いつパーマをしても思うようにラインが出なかったり、今回はあたりすぎたのか、ビビり毛になってしまいました。( ´•̥ו̥` )どうせ傷むなら普通のパーマできちんとあたってほしいんですが...。今のお店では〇〇ールを勧められます。間違ってはないとはおもうんですが、これからどうしたらいいかと悩んでいます。
回答:
他に良いところを探しきれないようでしたら、今のお店で良いと思いますし、〇〇ールと言うホットパーマで良いかと思います。普通のパーマよりはそれなりに再現性は良いはずです。ただし、〇〇ールなるパーマは本来のデジタルパーマ(ドライパーマ)とはまた違います。ホット系パーマと言って完全乾燥をしていないと考えられます。よってデジタルパーマみたいに乾かす事での再現性は低いです。これは機械を使えばデジタルパーマか?また違います。普通のパーマよりはましな程度です。
以下は過去に書いた記事ですが参考になる部分もあるかと思います
↓
https://www.kamifu-sen.com/mt/honne7.html
これは理論を正確に覚えるという事で、他店を批判している事ではないのでご理解ください、今のお店は他のお店よりは親身になってくれているみたいですし優れているのではないかと思います。
引き続き質問:
>〇〇ールの施術の時は、巻いた後、間で1回流してたように思いますが、カバーはせずにゴムでロットを止めているだけなのでうまく熱が伝わらずにあたりにくいのかなぁと...。都会には、ホットパーマ、スチームパーマなど髪を傷めずにできるパーマにも種類があって、田舎では、ほど遠い感じで...。1度も納得いく髪型になりません。(T_T)先月始めに、すその方にあてた〇〇ールのパーマはどんなに乾かす時に指で巻いて乾かしてもラインが出ません。どうしたらうまく〇〇ールのパーマがあたりますか?私の髪が悪いのでしょうか?
回答:
髪風船です、参考記事は読んでいただけました?ではもう一度解説します。
>〇〇ールの施術の時は、巻いた後、間で1回流してたように思いますが、
ます、理論上カバーはさほど問題となりません。巻いた後流すのは普通のパーマです、(毛先の方の薬品が流しきれず熱が入るとき髪が傷む原因となります)本来なら薬品付けて効いていたら綺麗に、まず流します、それからロッドに巻きます。ただし、これでも出来ない事はないので、さほど気にする事もないですが、問題は巻いた髪を100%乾かすか?ここが問題です(これがドライパーマの特長)〇〇ールにはこれがありません、80%程度の乾かしで2液を付けます。(いかがですか?完全に乾かしていたでしょうか?)完全に乾いていたら、ロッドを外してそれから2液処理でも良いはずです。
>〇〇ールのパーマはどんなに乾かす時に指で巻いて乾かしてもラインが出ません。
完全に乾かしていない(ドライパーマではない)場合は再現性に乏しいです(形状記憶パーマとならない)
>都会には、ホットパーマ、スチームパーマなど、髪を傷めずにできるパーマにも種類があって、
これらもドライパーマ(形状記憶)ではないです。〇〇ールもホットパーマです。過剰な期待はしないほうが良いでしょう。傷まないなんて美容室が良さげに宣伝します。
それとヘアカラー毛ダメージ毛の場合は(毛髪強度が落ちている為)やはりカールは出にくいです、よってスタイリングを上手にする事が必要になります。傷んでいる(またはくせ毛の場合)と濡れている時は良くても乾くとボサボサチリチリ状態になるのがホット系、ウェットパーマの特徴です。髪の傷みが激しい、髪が細くそのままではウェーブが出ない場合は朝からでも一回CMCプロなどで濡らしてウェーブを出します。それをセット剤などで固めます。または完全に乾かしてジェルを付けてカーラーで巻いたりアイロンでスタイリングするなどしないといけないという事になります。
>どうしたらうまく〇〇ールのパーマがあたりますか?
髪の条件次第ではホット系パーマには限界があります。上記のセット法を理解するしか方法はありません。またはその枠内で上手にパーマをかけてもらうしかないでしょう。たとえ私が〇〇ールでパーマをかけたとしても、髪の傷み状況では必ず限界があります。(技術の問題ではなく理論の問題です)
もし、さほど髪が傷んでいないと限定するなら、ドライパーマ(形状記憶パーマ)なら確実に再現性は上がります。しかし、美容師自体がこの理論を理解していないという事が問題です。(ホット系ウェットパーマとドライパーマの違い)
スタイリングで対応したい場合はこちらも参考になります。
↓
https://kf-shop.ocnk.net/page/3
さらに、、、
>分かりやすく説明していただき参考になりました。やっぱりスタイリングでラインを出すしかないんですね。今の私の髪ではできないと分かりました。ただ、少しでもきちんとラインが出るように、次にパーマの時には、よく乾かして下さいと言えばいいですか?そんなこと素人が言えないですよね?美容師さんにどう伝えたら、きちんと施術してもらえますか?(T_T)
回答:
髪風船です
>ただ、少しでもきちんとラインが出るように、次にパーマの時には、よく乾かして下さいと言えばいいですか?そんなこと素人が言えないですよね?
技術的な要望はできないと思います。しかしデザイン的な要望は言うべきです
「少しでもきちんとラインが出るように」と
それなりに頑張るはずですし、後は担当美容師の知識、技術力です。出来ない状況ならそれも説明があるはずですし(事実、出来ない髪質であるかもしれません)またその技術理論を持たないかもしれません。そうなれば諦めるか他を当たるしかありません。
本当に多い悩み相談です。もっとも辛いのが美容師自体が完全に理論を理解していない事、しかしこれ自体もメーカーにも問題があります。薬品器具を美容師に販売する時、正確に理論を教えず曖昧な表現で良さげに製品を売り込む傾向があります。そしてもっとも被害を被るのは消費者、本来美容師自体がメーカーの曖昧さを指摘するぐらいの知識理論は備えたいものです。
あなたはどう思います?